空手の練習メニューと上達について
現在、空手を習得するにはいくつかの方法がある。お手軽な順に書けば、書籍を買って一人で練習する、DVDを買って一人で練習する、教室に行ったり部活に入ったりして専門家から教えてもらう、というところだろう。
それぞれ長所と短所があって、時間が無かったり近くに教室が無かったりする場合は、前の二つの方法が良いように思われるかもしれない。
しかし、実際に空手が上達するためには、本を読んだりDVDを見たりするだけでは足りない部分が出てくる。
もちろん、才能に秀でていて見るだけで技を習得してしまうといった、漫画のようなことが起こらないと決めつけることはできないが、プロの空手選手にそうやって上り詰めた人はいないのではないだろうか。
上達するためには、我流ではなくしかるべき先生のもとできちんと練習を積む必要がある。
上達するような練習メニューを組んでもらえるし、自分で見て学び取る以上に、うまい人に見てもらうことで自分では気付けない欠点を指摘してもらうことができる。
専門書には確かにどの筋肉を鍛えることが重要か書かれているかもしれないが、実際にそれを体現するのにはどれくらいの強度の練習が必要かを知るにはやってみるしかない。
私は習っていた時に延々とすり足の練習とロードワークをやらされた記憶が残っているが、そうやって気が遠くなるほど基礎トレーニングを行った結果ぶれない丈夫な下半身を作ることができ、きちんと組手にも反映された。
まず「空手がやりたい」と思ったときに自分でえんえんやろうとは思えないメニューだった。きちんとした指導者にトレーニングしてもらうことは上達の近道だ。
そして、うまい人と同じ練習メニューを一緒に行うことができれば、そのフィジカルに近づくことができるかもしれない。一人でやるとあきらめてしまうような練習メニューも、仲間と行うことでモチベーションも上がる。
練習メニューについて、まずは人のやっていることをまねるのも一つの方法かもしれない。
そしてもう一つ大事なのは、独学ではなくきちんと教えを乞うことだ。型についてならまだしも、実際に相手とコンタクトする組み手に関しては、ちゃんとした指導者が必要だ。
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