空手で重要な柔軟の方法
空手の技を正しく・美しく繰り出すためには、体の可動域を広げることが必要です。体の柔軟性を持たせることによりその可動域はぐっと増します。
空手の上達のためにまず筋力トレーニングを思い浮かべる方も多いと思いますが、筋力トレーニングの前に柔軟です。
1. 柔軟の意義
柔軟(ストレッチ)は筋肉を温め、柔らかくする効果があります。柔らかい筋肉はしなやかな動作を生みます。
自分は体が硬いから、痛いから、と初めから諦めて柔軟を軽視する人は、空手はおろかあらゆる武道・スポーツは上達しません。
かかと落としで有名なアンディ・フグ選手(Andy Hug、1964年9月7日 – 2000年8月24日)は体が硬かったそうですが、稽古前の柔軟に1時間かけたと言います。
その結果あのように脚を上げることができたのでしょう。脚を上げるためには筋力も必要ですが、いくら筋力があったとしても筋肉の柔軟性が不可欠です。
ここではその方法をいくつかご紹介します。
2. 柔軟の方法
日々の柔軟運動としては開脚をしておくと良いです。お風呂上りなどの体が温まった時に、脚をできるだけ広げます。
痛くなったらとりあえずそのまま止めましょう。この方法では息は止めないで、勢いや反動をつけるのも禁止です。
勢いをつけると確かに一瞬伸びますが、柔軟性を高めることにはならないのです。
ゆっくりと息を吐いて、痛くなって止めた箇所からさらに広げていきます。硬い人なら1日に5~10センチ開けば良いでしょう。
中には90度でも股関節が痛くなる人がいますから、ゆっくり長期戦で臨んでください。
開脚柔軟の際、足首は立てて、足指を返したり、足刀を作ったりすると足先の訓練になります。
開脚が約180度できるようになったら、次は上体を倒していきます。初めは肘をついた状態で何分か静止してゆっくり伸ばしていきます。
毎日少しずつ上体を倒していき、胸を床に付かせることを目標とします。その状態で10秒以上静止できたらOKです。
3. 股関節の柔軟
あぐらをかき、足の裏を付けます。この時点で非常に痛い人が出てくると思います。
膝が上がっていると思いますので、足の裏を付けたまま膝を床に付けましょう。
これは膝を揺するようにしながら20セット位できたら良いと思います。
4. 腰の柔軟
長座体前屈をイメージして下さい。脚をまっすぐ投げ出して床に座り、足首を立て、つま先を掴めるようにします。
ここでも息を止めないように、吐きながら行ってください。つま先が無理な人は、足の横を掴むことを目標にします。
5. 上半身の柔軟
上半身は攻撃のためだけではなく、防御のための柔軟性を養う必要があります。柔軟性のある体は怪我をしにくく、攻撃をよけられる利点があります。
1. 肩の柔軟
手を組み、ひっくり返して伸びをするようなイメージで前に、後ろに、上に伸ばします。
伸ばし過ぎると痛めますので注意が必要です。息を吐きながら、10秒ほど数えましょう。
2. 首の柔軟
頭を前に倒し、後頭部に手を組んでゆっくりと重さをかけていきます。同じ要領で左右、後ろも行いましょう。
6. おわりに
ここでご紹介した柔軟の方法はごく一部です。空手の技を上達する上で柔軟性が大事だということは先にも述べましたが、あらゆる関節・筋肉の柔軟性を保つ必要があります。
日々こつこつと行うことが重要です。
また、試合や審査などの前に入念に柔軟を行いウォーミングアップしておくと普段の力が出しやすくなります。
また、稽古前には稽古で行うからと柔軟運動をおろそかにしてはいけません。
稽古する体を作って稽古に臨むのが、教えを請う側の礼儀と心得ましょう。
体は個人差こそあれ訓練すれば必ず柔軟性がつきます。長期戦で臨みましょう。
空手が驚くほど上達する練習教材

✓子供が試合でいつも負けている!
✓大人で空手を始めたが伸び悩んでいる
✓近くに良い指導者がいない
✓組手で勝つコツが知りたい
✓同じ道場なのに、自分だけ上達しない
そんなアナタにおすすめなのが、 「空手が驚くほど上達する練習教材」です。
空手が驚くほど上達する練習教材は、 元全日本選手権チャンピオンが監修しているの信頼性の高い教材なので、誰でも確実に空手が上達することができます。
このページでは、数ある教材のなかでも、信頼性と即効性が抜群の空手が上達する練習教材を紹介します。
|