空手の手刀が上達する練習方法
空手チョップという名前を付けられた過去からも分かるように、手刀は空手の代表的な技です。
演武でも、型でも使う手刀は、組手においても使用されることのある技です。
練習をする空手道場は少ないですが、空手の基本的な技の1つですので、でひ上達させてください。
1.手刀はなんのためにあるのか
手刀は有名な空手の技です、海外ではナイフハンドと呼ばれています。
空手には正拳があるのに、なぜわざわざ正拳より破壊力で劣る手刀を練習して使うのでしょうか?
手刀は拳を傷めずに攻撃ができるという利点があります。
破壊力は正拳に劣りますが、急所を狙います。
正拳は、鍛え上げた達人ですら戦闘中に痛めることが多く、正拳だけにたよるのはリスクがあるのです。
また、手を握らずに出せるため、実勢においては相手の不意を突くことができる技でもあります。
また、裏拳などと同じく、次の攻撃につなげるために使用されます。
相手の出鼻を挫く一撃を素早く入れてから、すぎの行動に移るのです。
これを”仮り当て”と呼びます。
仮り当ては何も珍しいものではなく、格闘技の試合においても、けん制のジャブやローキックは立派な仮り当てです。
さらに、手を開いた状態なので、手刀から掴み技への移行もしやすいという利点があります。
逆に、掴み技から喉への手刀に移行する技もありますが、これは危険な殺人技なので、通常の武道では型としても存在しません。
フルコンタクト系空手の試合においても、手刀は時々見られます。
上から力を加えることができるので、鎖骨への攻撃に使用されます。
第5回全日本空手道選手権大会では、後ろ回し手刀が顎に入り(顔面への攻撃なので反則)昏倒してしまった場面がありました。
また、総合格闘技においても桜庭選手がグランドの状態で、通常のパンチを入れるのが難しい角度の時に手刀を使うことがあります。
桜庭選手はプロレスラーなので、空手の練習をしているわけではありません。
とはいえプロレスと手刀の関係は古く、力道山が”空手チョップ”として手刀を使うようになったのが始まりです。
力道山は手刀に使う手の指をハンマーで叩いて手刀の鍛錬をしていたそうです。
力道山は指で手刀を打っていたのでしょうか?
2.手刀の打ち方と練習
指を軽く折り曲げて、小指の下から手首にかけての肉の部分で打ちます。
木の枝に座布団を巻き付けて、毎日何十本も打ち込むと、手刀打ちは相当な攻撃力を持ちます。
空手道場では、練習相手にミットを上に向くように構えてもらい、手刀を撃ち込んで練習しましょう。
毎日、回数をこなせば手刀は上達します。
3.手刀でどこまで可能なのか?
よく、手刀でビール瓶の首を水平に切ってしまうパフォーマンスがあります。
手刀は、手の肉のふくらみの部分で叩く技ですので、何かを切る技ではありません。
たしかに切ることができたらかっこいいですよね。
ビール瓶の首は、あらかじめロウソクの火で炙ってひびを入れています。
ですから、簡単に首を飛ばすことができるのです。
手刀で石を割るパフォーマンスもありますが、あれは石と鉄製の下敷きがぶつかった衝撃で割れているのです。
手刀は石と鉄をぶつけるために力を加えただけにすぎません。
以上の様に、手刀の威力はパフォーマンスによって誇張されています。
手刀というロマンあふれる名前がそうしているのですが、技の威力への過信は武道家にとって弱点になります。
手刀は前述したように、破壊力そのものよりも素早い攻撃でけん制の一撃を食らわせたり、手刀からほかの技に移行しやすいところにその価値があります。
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